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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

クローズアップ現代+出演の伊集院静の発言を聞き野球賭博をもう一度問題視したくなった

5日夜、NHKクローズアップ現代+を見た。新番組の体裁よりも、野球賭博というテーマに興味をそそられたからだ。結論から言えば新たな事実として驚くようなものは見られなかった。ドラフト1位だった松本竜也の謝罪は本人的にはけじめがつけられてよかったかもしれないが、プロ野球ファンとしては謝られても納得いくことはない。

www.nhk.or.jp

 

松本元投手は契約金7000万円、年俸720万円で入団したとされる。彼は高卒だから同年代としてももっと上の世代も含めても相当の額を手にしたことになる。それほどの逸材だったかもしれないが結果的に1軍で活躍していない。プロ野球選手の契約金は退職金的な性格があるのだろうが、だとしたら大して働かなかったのに何十年サラリーマン生活を送ったオトーサンの額を軽く超える退職金を手にしたことになる。もちろん黒柴スポーツ新聞は一生懸命働くオトーサンたちを含む読者の味方である。そして素直に7000万円をうらやましくも思ったりラジバンダリ。

 

クローズアップ現代+には伊集院静が出ていて「プロ野球選手の1万円は一般人の千円程度の認識、と聞いたことがある」と話していた。一攫千金と言うか、結果を出した人がいい暮らしをすることは夢を売るプロ野球だからいい。そしてけがでもしたら稼げなくなるのだから最初にある程度まとまったお金が入ることも必要だろう。それでも野球賭博というしょうもない結末だと納得出来ない。大金が手に入ったから感覚がマヒして賭博を行うようになるというのなら巨額の契約金は百害あって一利なしだ。

 

八百長疑惑が持ち上がった黒い霧事件とか、大相撲力士の野球賭博とかはこれまであったが伊集院氏が言うように今回はプロ野球選手自身が野球賭博を行ったという見過ごせない事件であり、開幕と同時にうやむやにされていい問題ではない。喉元過ぎれば何度やらという状態にまたなろうとしている。

 

 

受け月 (文春文庫)

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プロ野球熊崎勝彦コミッショナーは4月4日、この問題で25日までに「自主申告」した場合は無期失格処分を受けても1年後に反省の態度が見られれば1年の失格とされ、処分が解除される「特別措置」を実施すると決め全球団から了承を得た。ありえないことではあるが、あなたがもし賭博に関与した選手であれば自主申告するだろうか? 無期失格で半永久的にプロ野球でプレーできなくなるか、手を挙げて最短1年間で復帰するか。そもそもファンが許さないかもしれないしいずれにしろいばらの道である。

 

思い出したのが大相撲界の賭博問題で自主申告したら罰しないとされていたがあっさり方針変更されたことだ。そんなこともあるので今回も誰も手を上げないのではないか。そして金銭問題はいったんうやむやになりある所では生き残る。そして何十年かしてまた問題になる…というのは悲観しすぎだろうか。

 

プロ野球選手は野球が好きだし得意だからその地位を得られたのだ。だからその一番大切なものを奪うしか処方箋はない。つまり野球賭博を行った時点で永久追放にするしかない。そのリスクを負ってでもやりたい人はどうぞご勝手にと言いたい。

 

それにしてもいつの間にかひいきの球団や選手の成績に一喜一憂するいつものシーズン風景になっている。日本人は野球に寛容である。野球が好きすぎる。だから開幕延期論もごく少数派だった。でも本当はそれぐらいやらないと事の重大さを共有できなかった。「これで済む話ではない」と伊集院氏は力説していた。決してしゃべりはうまいとは思わなかったが直球と言うかズバッと問題の本質を言い当てていた。きちんと視聴者にメッセージを伝える人を初回に持ってきたあたり、明石家さんまを初回ゲストに招いたフジテレビの新番組「スポーツLIFE HERO'S」とは違うな。

 

www.fujitv.co.jp

 

伊集院氏が「ほとんどの選手はやっていないんだ」と言ってくれたのが野球ファンとしてすごくうれしかった。そこにしか希望がない。この期に及んで信じたい。それがプロ野球ファンだ。自己申告の期限が来た時にまた関連記事を書くかもしれないが申告者がいてもいなくても本紙編集局長のもやもやは晴れないことだけは分かっている。

 

話題が話題だっただけにきょうも「きょう1」はお休みします。下手にレジェンドの懐かしのカードを掲載しても疑惑を持たれるだけですし。今夜はようやくラジオで中継が聞ける時間帯に帰ってきたので現在ソフトバンクーロッテ戦を聴きながら執筆中。延長11回裏終わって4-4の同点。思い出したが本紙編集局長が好きな川島慶三田中賢介に刈られてけがをしてしまった。この問題もネットでさかんに論議されているが川島を応援する本紙としても看過できない。田中もいい選手と思っていたががっかりした。こういう時にけがをする方が悪いという論があるがけがをさせる方はもっと悪いに決まっている。

tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com

 

でも、こうしてプレーで論議できることは健全だ。賭博問題は早くきちんとした形で決着してほしい。