黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

12年連続で開幕投手になった男と13年目で初めて大役を果たした男

 

ソフトバンク開幕投手摂津正が当確という。5年連続。武田翔太の躍進も目覚ましかったのであるかなと思っていたが、収まるところに収まった印象だ。現役選手では一番好きな投手であるだけに、黒柴スポーツ新聞としても喜んでいる。ちなみに本紙編集局長は、予告先発制度があるとはいえ早々と予定を立ててチケットを取り休みを死守しないと観戦ができない地に住んでいるため、摂津の登板日に見られる確率はとてつもなく低い。だが過去、京セラドーム、マツダスタジアムヤフオクドームと3回も引き当てていずれも摂津が勝ち投手になっている。摂津の奪三振シーンは直球のキレあるいはコースで勝負する印象が強く、見ていてほれぼれする。落ちる球種も合法的なのであろうがこれぞエースのピッチングと思えて仕方ない。

 

 

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単に1戦目を任せるだけじゃない

開幕投手と言えばそのシーズンをこの選手を軸に行きますよという監督のメッセージが込められている。前年の勝ち頭などという要素もあるだろうが。この点摂津は2015年はようやく2ケタに乗せた印象なので武田に譲るかと思われた。ここを譲らなかった点も摂津がエースたるゆえんである。勝とうが負けようが開幕日はエースを立てる。いつの時代になってもそうであってほしい。

 

もっと評価してほしい

そういう意味では日本記録である山田久志の12年連続は素晴らしい。そもそも12年エースを張ることがどれだけ大変か。12年連続で1軍にいることすら大変なこと。その中でずっとナンバーワンだった何よりの証拠だ。個人的にはあの阪急ブレーブスのユニフォームが最も似合う選手だったと思っている。1976、77、78年と3年連続でMVP。通算284勝という数字以上に頼りになる男という印象。山田久志はもっともっと評価してもらいたい。

 

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※2005年版ベースボールマガジンの野球カードを使わせていただきました。

 

山田久志投げる (小学館文庫―野球花伝書)

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世界一の方程式 (ベースボール・マガジン社新書)

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田之上的生き方も素敵

一方でダイエーホークス時代の2002年に開幕投手を務めたのが田之上慶三郎。2001年にプロ入り12年目で初タイトル(最優秀勝率、13勝7敗)を取り翌年大役を果たしたのだった。サラリーマンとしては12年連続で営業成績ナンバーワンの山田久志的な生き方を目指したいところだが、入社13年目で大役を果たした田之上慶三郎的な生き方も捨てがたい。努力すれば報われるなんて簡単に言うのは無責任すぎて好きじゃないが、くさらずやっていればいいこともある、という例はお守りとしてポケットにしのばせておきたい。なおこのカードは「2002 OPENING GAME」とバックに書いてあるようだ。開幕試合の様子をカード化したものか。いかにもプロ野球の開幕戦が特別だと言わんばかりで好きなシリーズの一つだ。

 

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※2002年版ベースボールマガジンのカードを使わせていただきました。

 

 

山田久志的な意気込みで

果たして摂津は工藤公康監督の期待に応えられるか。直近2シーズンはぴったり10勝だが5年連続2ケタは立派。ソフトバンクの今の地位があるのは摂津の頑張りによるものが大きい。ぜひ摂津にはまだまだ若手には負けてないよという実力を開幕戦で示し、自身もチームも上昇気流に乗っていってほしい。本紙のようなマニアックなブログの読者である皆さんもきっと職場のエースでいらっしゃることでしょう。今年も自分が職場を回す。山田久志的な意気込みで結果を出し続けましょう。

 

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