打てる捕手論にはぜひ木俣達彦も混ぜてほしい
キャッチャーの打順の定番は8番。9番はピッチャーなので、それに次いで期待されていない。南海で打ちまくった野村克也は別格なのだが、主軸で長年できたのは古田敦也くらいではなかろうか。谷繁元信も2000安打達成者だがクリーンアップだとか大砲のイメージはない。ひと段落した向きもあるが阿部慎之助が長打力を備えている。しかし言いかえればほかのキャッチャーは打つ方は「そこそこ」でよしとされているようにも見える。
3割は4回
打てる捕手のイメージは誰なのか。試しにヤフー知恵袋に行ってみた。田淵幸一、山倉和博、矢野燿大、中尾孝義、城島健司。まあそんなところだろう。しかしあの男を忘れていないだろうか。木俣達彦。1876安打、ホームランは285本も打っている。特に1969年には33本、1970年は30本、1971年は27本を放ち、立派な成績だ。1974年は打率3割2分2厘でこれを含む3割は4回。激務のキャッチャーであることを考えれば素晴らしい数字だ。
※2001年版ベースボールマガジンの野球カードを使わせていただきました。
打順は2番
しかし度肝を抜かれたのは木俣達彦の打順。板東英二でおなじみの「燃えよドラゴンズ」75年版(歌は南利明)を聞いてみると「2番木俣のマサカリパンチ」とある。キャッチャーが2番である。本当にこんな打線だったのだろうか? 阿部慎之助が2番を打つところを想像してほしい。すさまじい重量打線である。なおマサカリ打法は木俣達彦の代名詞らしい。
マサカリ木俣の野球教室~バッティング編~-WEB野球教室-スポーツ・イベント情報|ヒマラヤ himaraya
※2002年版ベースボールマガジンのカードを使わせていただきました。
インパクトの強い中尾
それにしても木俣達彦がこんなに頑張ったのに中尾の孝義名前が出てくるとはちょっとかわいそう。勝負強いという印象が残ったのだろうか。1982年にはシーズンMVPにも輝いている。木俣達彦から正捕手の座を奪ったのは中尾孝義だった。世代交代を促したのはたしか近藤貞雄監督。社会人の世界も新人がベテランを脅かす局面はある。若さか実績か。悩ましいところである。特にキャッチャーは急に育たないだけに世代交代は難しい。その失敗はチームの浮沈にも直結してしまう。
※1993年版ベースボールマガジンのカードを使わせていただきました。
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高知高~法政出身の木下拓哉に期待
開幕がどんどん近づいてきた2016年シーズン、注目したいのが中日の正捕手争い。特に高知高校から法政大に進み、トヨタ自動車から入団した木下拓哉には期待したい。パンチ力がある。谷繁監督の下、キャッチングやインサイドワークを磨いてぜひ木俣達彦のように一時代を築いてほしい。
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