黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

琴バウアーで琴奨菊は今に王になれるのか

琴奨菊の上体を反らすルーティンは「琴バウアー」なのか「菊バウアー」なのか。割れてしまったので本人はアンケートでもとるかなんて応えていたが、日本記者クラブでの会見で突然指名された米国人女性記者が「コトバウアー」と答えて一件落着した。

元ネタはこちら。

www.nikkansports.com

元は荒川静香の技

イナバウアーはもともと2006年トリノオリンピックフィギュアスケートの金メダリスト、荒川静香の得意技だ。必殺技を持っているのは強い。ビジネスマンとしても勉強になる。3回転だ、4回転だとジャンプに重きが置かれがち。しかし氷上の総合芸術であることを荒川静香が思い出させてくれた。得点表示が出る前にこれは金メダルをとっただろうと思わされた。自分の長所を見せる。素晴らしい決断だったと思う。

 

 

金メダルへの道

金メダルへの道

 

 

上体は反らさなくてもいい話

これも有名な話だがイナバウアーは両足のつま先を開いて横に滑る技のことであって、上体を反らすかどうかは関係がない。荒川のインパクトが強すぎて誤解を生んでしまったのだ。よってそもそも琴奨菊が上体を反らすことは琴バウアーでも菊バウアーでも何でもない。

 

イナさん? バウアーさん?

今回勉強になったのがイナバウアーというのはウィキペディア情報によると選手の名前だそうだ。西ドイツの選手、イナ・バウアー体操競技でも「シライ」などのように開発者の名前が命名されるがそれと同じことだろう。まさかスモウレスラーに命名権をおかされることになるとはイナ・バウアーさんも困惑してしまうことだろう。

 

レッサーパンダもやっていた

イナバウアーをするレッサーパンダもいたが、あれはもともと二本足で立つことがあるという。もちろん技でも何でもない。ただ、ちょっとした便乗であればほほえましい。それがおしゃれというものだ。先日お笑い番組で爆笑問題の漫才を見たがうまくもなんともなかった。ただ単に最近の不祥事に悪乗りして「上手に」羅列していただけに見えた。大して変わらない気もするが話芸になっているという意味ではナイツの方がよっぽど面白い。

 

アニア AS-11 レッサーパンダ

アニア AS-11 レッサーパンダ

 

 

今に王になるのか

さて、琴奨菊の記事では琴という字は「今に王になる」字だと先代親方(元横綱琴桜)が言っていたと記事にあった。こういうセンスは大好き。果たして琴奨菊横綱になれるのか。横綱イナバウアーのような必殺技、あるいは自分の「型」を持っているというよりはすべて相手の力も技も受け止められる強さが求められる。険しい道に思えるが琴奨菊にはこのチャンスにすべてを懸けてもらいたい。ぜひ「琴」線に触れる取り組みを期待する。

 

【大相撲】1968年8月名古屋場所総決算号 表紙/琴桜 [雑誌]