電力の小売り自由化とカープの深い関係
本紙は新聞を名乗っているので、なるべく時事ネタに持ちネタを絡めたい。
そこが腕の見せ所でもあり、苦労する点でもある。
しかし、タイムリーなネタはやはり強い。
琴奨菊ネタは、本紙としては上々のアクセスをいただきました。
お越しいただき、いつも感謝しております。
初の経済ネタ挑戦
さて、今回のネタも新聞から。
ある日の経済面で、電力の小売り自由化(2016年4月から)についての記事で、各社のサービスが紹介されていた。
目を疑った。
「カープ」が出てきたからだ。
やっぱり中国電力
しかし、すぐ気付くべきだった。
サービスの提供元は中国電力。
見れば見るほど、当然とさえ思えてくる。
記事執筆に際し、中国電力の広報をチェックしてみた。
応援していただける方限定
大まかに言えば、電気を使ったり、WEB上の各種サービス(ここは取材不足)を使ったりするとポイントが貯まる。
それを特産品や商品券に交換できる。
それとは別にカープ応援メニューもある。
ポイントに加え、カープの勝利や年間成績に応じてのポイントも貯まる。
貯まったポイントは観戦チケットやグッズにすることができる、という。
中国電力を使っていてカープファンなら申し分ない、と言えそうだ。
というより、広島に住んでいてカープ以外を応援している人はいるのだろうか?
なお、応援メニューの参加条件には「 中国電力ポイントサービスの対象のお客さまで、カープを応援していただける方」とある。
幸せな広島県民
それにしても、広島県民は幸せである。
カープという格好の娯楽がある。
学校でも、職場でもカープの話ができる。
スポーツニュースも新聞もカープが一番。
異性もカープが好きだろうから、恋愛も盛り上がるに違いない。
雨の日も、晴れの日も、曇りの日も雪の日も、24時間365日カープ。
ついに電力もカープという時代の到来である。
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節電したくてもできない???
しかし、一つ危惧していることがある。
カープの成績に応じて貯まるポイントはあるが、まずは電気を使ってポイントを貯めないといけない。
ということは、ファンは節電をしたくてもできないのではないか?
ファンかどうかも、検針をしにきた中国電力の人にばれてしまう。
毎月の電力使用量が減れば不安になる。
「ああ、カープへの愛が足りないのではないだろうか?」と。
ファンが熱烈であればあるほど、電力の小売り自由化に伴い中国電力管内の電力使用量は増える。
本紙の推論である。
何でもポイントの世の中
電力自由化で電力会社同士の価格競争が起きる。
家計の追い風にもなる。
産業への後押しにもなる。
それはメリットだが、顧客の争奪戦となってポイント付与やらサービスが当たり前になり、世の中の節電意識が希薄になる、なんてことは笑えない。
そこはカープの力次第
電気を適正な量使う。
カープが好成績を残すことでポイントが貯まる。
チケットやグッズと交換する。
またカープを応援する。
これぞ王道であろう。
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なお、スマートメーターという計器があれば自動的に使用量はチェックされるので、検針員さんに「カープ熱」を検針されることもありません。
これで心おきなく節電しながら応援できますね。