時代はパリーグだ
プロ野球はシーズンオフであるが、オフにもテレビに出る選手は人気者だ。
一昔前までは巨人やヤクルトなどセ・リーグばかりではなかっただろうか。
しかし、今やパ・リーグの選手が中心といっても過言ではない。
例えば、SMAP中居クンが回すスポーツバラエティーでは、野球経験があるなどの芸能人とプロ野球選手との対決が恒例。
2015年末に出てきたのはソフトバンクの五十嵐、武田、阪神の岩田ら。
考えてもみてほしい。
南海ホークスの投手がこのような番組に出ていただろうか?
もしも新一、和宏、孝徳の「山内トリオ」が出てきたらシブすぎである。
すぐにチャンネルを変えられてしまうか、コアなファンが見続けるかしかない。
もうひとつ見たのは、嵐の番組。
こちらは侍ジャパンのメンバーとして、中田翔、マエケン、松田、武田、西が出ていた。
侍は当然各チームの精鋭が集うわけだから、テレビ出演にもうってつけ。
代表チーム結成の「功」と言えよう。
上記メンバーを一時代前に置き換えてみると、柏原、北別府、カズ山本、村田勝喜、星野伸之といったところであろうか?
(松田の置き換えは要検討。南海ファンの方、援護射撃願います)
侍ジャパンに象徴されるように、全体的にプロ野球を支える主力が若返っている印象を受ける。
そして、ヤクルト山田哲人を筆頭に爽やか。
これなら、野球にあまり詳しくない人たちにも受け入れられそうである。
パ・リーグといえば野球中継を見る機会が非常に限られていた。
80年代からプロ野球に興味を持った筆者の場合、オールスターの時はパリーグ選手の珍しいユニフォームが見られて面白いとさえ思った。
しかもパの主力は濃かった。
こっちの方がよっぽど「侍」ジャパンである。
殿の言うことを聞かなそうだけれど。
大谷翔平ら、今のカッコよく洗練されたパの選手もいいけれど、今となってはあのギラギラした「パ」らしさが少し懐かしい。
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