黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

阪神

ニ保が阪神移籍後初勝利〜環境を変えて勝つ大変さを実感

ソフトバンク在籍中、とりわけ熱烈に応援していたわけではないが、ニ保旭の阪神移籍初勝利に涙がにじんだ。ニ保の定番の6回途中3失点。大量得点で援護してくれた強力打線さまさまではあるが、試合をつくったという点では立派。とにかく阪神にはシーズン途中…

ニ保と中谷のトレードは誰得?〜ソフトバンクは打線活性化、阪神は中継ぎ充実なるか

非番の朝、スマートニュースで話題を漁っていて目が釘付けになった。スポニチ記事、阪神・中谷とソフトバンク・ 二保がトレード 17年20発の和製大砲放出 投手陣再整備へ「7回の男」 期待、のことだ。ソフトバンク非公式機関紙を自負するわが黒柴スポーツ新聞…

チームの一員になる〜巨人から阪神移籍の山本泰寛がサヨナラ打

異動の季節である。新聞社員となり21年で9回の異動ともなると、やはり目が行く。そう、移籍とトレードに。そして新天地で活躍するとまるで自分のことのようにうれしくなる。別に自分が打ったり投げたりはしてないのだけれど。巨人から阪神に移った山本泰寛は…

野球殿堂入り田淵幸一を支えた順応力~ホームランアーティストの美学と力学を読んで

2020年に野球殿堂入りする方々が発表された。元慶大監督の故前田祐吉氏、元早大監督の故石井連蔵氏、そしてホームランアーティストの田淵幸一氏(以下敬称略)だ。慶応、早稲田、そして法政。六大学野球ファンにとっては伝統と実力を誇りたくなる表彰となった…

鳥谷敬はどんな決断を下すのか~阪神一筋16年。生え抜きのキャリア論

「最後の神宮」発言で、あれ?と思っていたが、阪神の鳥谷敬はこのまま引退してしまうのか。阪神が鳥谷敬に戦力外通告したことが8月30日、報じられた。 BBM2019 ベースボールカード セカンドバージョン FRANCHISE BUILDER No.FB12 鳥谷敬 出版社/メーカー: …

活躍する場は自分でつかむ~阪神・藤川球児が現役最多タイ234セーブ

藤川球児が現役最多234セーブを記録。サファテに並んだ。サファテは故障で戦列を離れており、2019シーズン中に藤川が新記録を伸ばすことだろう。記録もさることながら、プロセスに心を動かされる。 BBM 阪神タイガース 藤川球児 直筆 サイン カード 20枚限定…

アリかナシかはやった人による~阪神近本球宴サイクル安打へのアシストに賛否両論

阪神の近本光司がオールスターで5安打の大暴れ。史上初のルーキーによる先頭打者ホームランだけでもすごいのに球宴史上二人目のサイクル安打まで記録した。しかしその打席となった三塁打にパ・リーグのアシストが見受けられ、それをめぐって賛否両論が渦巻い…

攻撃的に○○する~ソフトバンクのグラシアル、勝負強さの秘訣とは

6月13日の阪神戦。先発高橋遥人の厳しい内角球を巧みにさばき、グラシアルがソフトバンクを勝利に導いた。先発大竹耕太郎の2安打ピッチングも素晴らしいのだが、今回は工藤公康監督が「技あり」と評したグラシアルの3点ホームランにフォーカスする。 ベース…

伝えるという強い意思~DAZN、がんから復帰の阪神原口サヨナラ打インタビュー込みハイライト

大腸がんから復帰の原口文仁がサヨナラヒット、という見出しをスマホで見つけて、ああ、よかったなと思った。私は阪神ファンではないけれど、ひたむきに頑張る人が大好き。サヨナラ勝ちはただでさえ興奮する状況だが、その主役は病からの復帰だから、甲子園…

ミスは忘れてもらえない~球史に残る「エラー」のビル・バックナーと阪神の池田祥浩

ある見出しに目が止まった。 「球史に残るエラーをした名一塁手が死去」 それはスポーツ報知の記事だった。メジャーリーグの知識はさほどないのだが、ああ、あのエラーのね、と思い出した。選手の名前はビル・バックナー。レッドソックス時代、ワールドシリ…

反応する力を鍛える~代打の神様・八木裕がすすめる打撃練習の工夫

打撃練習と言えば、投げてもらった球を打ち返すのだが、そのボールには直球も変化球もある。工夫して取り組むのが大切だ、と元阪神の代打の神様、八木裕がサンスポ記事で語っていた。BBM1994 タイガースコレクションカードセット レギュラーカード No.T41 八…

朝ドラ「エール」モデルは六甲おろし作曲家・古関裕而氏~心に残る作品をつくる

古関裕而氏の記事が出ていた。野球にゆかりのある作曲家だったかとうっすら記憶があったが、2020年春からの朝ドラ「エール」は古関裕而氏がモデルなのだという。福島県の出身ということで、地元では朝ドラ待望論があったのだとか。関係者の皆さん、おめでと…

ワンポイントリリーフの絶滅を防げ~永射、遠山、森福、嘉弥真……個性を発揮してこそ

ワンポイントリリーフ。打者1人~数人を討ち取るために投入される、ぜいたくな切り札である。投手の分業が確立された現代野球で、欠かせないポジションになっているが、アメリカではアクシデントがない限り、登板した投手は打者3人を相手にせよという改革案…

2000安打の鳥谷敬がプロ野球ファンに愛される理由

阪神の鳥谷敬が2017年9月8日、2000安打を達成した。ヤフコメではお祝いコメントばかり。黙々と取り組んできたことが評価されている。 うれしいのか、悔しいのか、鳥谷敬の表情は読めない。プロだからいちいち顔に出さないのかもしれないが、顔に出す人もたく…

奪三振率そろそろイニングあたりに変えないか?~藤川球児が日本最速1000奪三振で野茂英雄超え

2017年5月30日、藤川球児が日本最速の1000奪三振を記録した。771回と3分の2での到達。あの野茂英雄の871回より100イニングも速い。いかに藤川球児が飛び抜けているかが分かる。 Mizuno(ミズノ) 阪神タイガース グッズ 藤川球児 プリン…

宮里藍の電撃引退から考える引き際の美学~小林繁、掛布雅之、赤星憲広…阪神選手の引退は衝撃大⁉

プロゴルファーの宮里藍が電撃引退する。スポニチ記事に服部道子による宮里藍の評があり、興味深く読んだ。 いわく、宮里藍はほかの選手が飛距離を出しても、自分も飛ばさなきゃ、とはならない。持ち味であるショットの正確さやコースマネジメントで相手を上…

つながった三つの連続~則本昂大の6試合連続2けた奪三振と鳥谷敬の連続試合出場と藤井聡太四段のデビュー以来19連勝

則本昂大(前回「昴」と間違い、大変失礼しました)が2017年5月25日、野茂英雄に並ぶ6試合連続2けた奪三振を記録した。黒柴スポーツ新聞は6試合連続いけるぞと記事を書いていたが本当になるとうれしいものだ。というかフクザツな心境だ。パ・リー…

2017年は2000安打ラッシュの予感~青木、荒木、阿部、福浦、内川、鳥谷…誰まで達成?

2000安打。一流打者の勲章だ。イチローばりに年間200安打打っても10年かかる。どこの組織でも10年、第一線で活躍するのは素晴らしいこと。年間200安打打つのは至難の業だから、実際は15年から20年くらいかかるので余計にすごい。 そんな稀…

間合いはそもそも一人一人違う~投球間隔を指摘された藤川球児はスタイルを変えられるのか

いつもはエラーばかりの草野球チーム。それがある日、たった1本のポテンヒットで敗れた。負けは負けだが好ゲーム。いったい何が普段と違ったのか。 ずばりピッチャー。なんだ、いい投手ならいい試合ができるに決まっているじゃないかと思うだろう。その通り…

バックスクリーン3連発と完全試合とプロ初先発初完封の槙原寛己~人生はいいことも悪いこともある

購読している新聞に載っていた。きょう4月17日は槙原寛己が「バックスクリーン3連発」を打たれた日だそうだ。ただし見出しは「センター越え3連発」。そう、野球ファンは知っている。阪神タイガースの主軸が放った3発すべてがバックスクリーンに入った…

エラーしようという人もいないし三振しようという人もいない~1973年阪神・池田祥浩など球界3大落球事件を振り返る

鳥谷敬が5月17日の中日戦・9回に落球。敗戦の要因を作ってしまった。いまどきすぐネットに動画が上がる。黒柴スポーツ新聞編集局長は最初に新聞記事で知り、この記事を書くにあたって動画を見た。 www.nikkansports.com 鳥谷をかばうようだが、ほかの記事…

初回無死からリリーフして完封したこともある上田二朗がここ一番で勝ち切れなかった話

5月14日に日本ハムの宮西尚生がプロ野球2人目、パリーグでは初の200ホールドを達成した(セは山口鉄也)。ホールドは簡単には説明できないので申し訳ないが、うまく守護神につないだリリーフ、とでも言おうか。大変さの割に報われることが少ない、中継ぎの…

若手の台頭著しい阪神と巨人。2016年は9月6、7、8日の甲子園3連戦が天王山と見た

5月6日の中日戦でついに巨人育成ドラフト8位の長谷川潤が登板した。初登板どころか初先発。踏ん張りきれず勝てなかったが健闘したのではないか。長谷川は今後格闘せねばならない。同姓同名のモデルがいるから、ネットで検索しても関連記事がうずもれてし…

巨人ファンが見てもほれぼれ。輝流ラインが美しい阪神復刻ユニフォームは一見の価値あり

4月26日に阪神巨人戦を地上波で見た。なかなか球場に行けない身分にとっては至福の時だ。普段はもっぱらラジオなのだが映像には映像の良さがある。 そして気付いた。阪神の黄色いユニフォームがかっこいい…。巨人ファンをもってしても美しい。特にあのギザ…

アウンサンスーチーから初代ミスタータイガース・藤村富美男をよみがえらす

ミャンマーのアウンサンスーチーさんが4閣僚を兼任するという。野球で言えば四番、エース、キャプテン、監督みたいなもんである。そういえば兼任監督は過去にいたが投手での兼任監督っていたのだろうか? mainichi.jp ウィキペディアを見てみたら巨人では藤…


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