黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

気持ちも球種の一つ~引退表明の上原浩治インタビューより

先日、日経新聞に掲載された権藤博コラムで、上原は2軍では燃えられなかった説が唱えられていたが、それは本当だった。5月26日のシューイチで放送された上原浩治インタビューで上原本人が「気持ちが入らなかった」と述べていた。 覚悟の決め方 (PHP新書) 作…

結果第一の時もある~ソフトバンク森唯斗、デスパイネ勝ち越し弾に救われる

守護神のミスを打線が白星に変えた。ソフトバンクが9回に森唯斗の被弾で追い付かれるも、10回にデスパイネのこの日2本目となるホームランで勝ち越し、続く松田宣浩のダメ押し弾で勝負あり。対ロッテ3連戦の初戦をものにした。 【金箔サイン 035/100】2019…

上原浩治トリプル100は中途半端なのか~日経新聞の権藤博コラムを読んで

上原浩治がなぜ大リーグで抑えられたのか。5月23日付の日経新聞の権藤博コラムを読んで少し分かった。上原は「顔」で抑えていたという。鬼気迫る形相でスプリットを投げるものだから、ストレートと思っていた打者のバットに当たらない。なるほどな、と思った…

あえてやることは成功させるべし~ソフトバンク釜元痛恨の走塁失敗

やってもやらなくてもいいことをあえてやるなら、成功させないとダメージが大きい。そう再認識するシーンがあった。ソフトバンク釜元豪が1点リードの場面で果敢に次の塁を狙ったのだが、アウトになった。チャンスがしぼみ、フラフラしていた西武先発の高橋…

失敗しない、より大切なこと~防御率0.00の松田遼馬14試合目で初失点

防御率0.00、被本塁打ゼロの松田遼馬がついに捕まった。地元沖縄で凱旋弾を予告していた山川穂高にダメ押しの3ランを喫した。 松田遼馬選手のテーマ アーティスト: 一穂& Yoko*& むらかみけいじゅ 出版社/メーカー: UNIVERSAL MUSIC LLC 発売日: 2019/03/27…

上原浩治涙の敬遠いまだ完結せず~雑草魂、反骨心の男ついに引退

反骨心、雑草魂。引退を表明した上原浩治が大切にしてきたものだ。今季1軍未昇格という事実を受け止めての決断は切れ味が鋭く、見事な引き際であった。元エースらしい姿だった。 不変 作者: 上原浩治 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2014/01/31 メディア:…

パフォーマンスか最高の技術か~プロ野球に求められるものとは

熊本でのソフトバンク戦で、日本ハムの西川遥輝が観客から傘を借りた。降雨中断中のひとこまで、ほっこりした人も多かったことだろう。翌日、鹿児島でのソフトバンク戦で、今度は日本ハムの近藤健介が外野のファンとキャッチボールした。これまた降雨中断中…

嫌な間も味方にする~ソフトバンク千賀、降雨1時間中断でも保った集中力

西日本スポーツの記事「ソフトB千賀、 集中 切らさず… 感じた精神的成長 / 西村龍次氏の 目」を読んで、本当にそうだなと思った。千賀は5月18日の日本ハム戦で、雨による1時間の中断をものともしなかった。中断明けに三者連続三振。負けていたソフトバン…

若林忠志「七色の変化球」の背景~野球好きの直木賞作家、阿部牧郎氏をしのんで

直木賞作家の阿部牧郎氏が2019年5月11日に亡くなった。野球好きの私は訃報記事を見た時、阿部牧郎という名前から「以前この人が書いた野球の本があったな」とは思ったものの、恥ずかしながら直木賞作家とは知らなかった。それでも阿部牧郎氏は大の野球ファン…

ダメ押しがゆとりを生む~ソフトバンク内川聖一のしなやかな変身

ソフトバンクが5月16日、連敗を3で止めた。世間的には高橋礼のリーグ最多タイ5勝目や、西武にセーブ失敗をやり返した森唯斗に耳目が集まりそうだが、私は内川聖一に目が行った。さすがに西スポはちゃんと記事にしていたが。内川聖一は8回に試合を決定…

視野を狭める~巨人・丸佳浩が説くフェイスガードの効用とは

フェイスガードのメリットは何だろうか。防具だから、最大のメリットは顔面への死球を防ぐことにある。その次は踏み込んで打てること。確かに死球の恐怖が減れば、思い切って踏み込むことができよう。ここまでは想像の範囲だが、スポニチ記事「着用選手急増…

穴を開けると周りが困る~ソフトバンク、ローテ崩れて苦しいブルペンデー

ブルペンデーなんて言葉、初めて聞いた。ソフトバンクは5月14日の西武戦先発に2年目の椎野を抜擢。しかし同時に「この日はブルペンデー」との報道があった。つまり、椎野は行けるとこまで行くプランで、ほぼブルペンがフル稼働状態の継投必至ということだろ…

自分を信じる~10.8巨人VS中日でなぜ桑田真澄は好投できたのか

平成至上最高の試合はやはり10.8だと思う。鷲田康著「10.8 巨人VS中日 史上最高の決戦」を読んでからは特にそうだ。ではその試合の中ではどこが見どころだったかと言えば、個人的には桑田真澄のピッチングを挙げたい。 10・8 巨人vs.中日 史上最高の決戦 (文…

険しい山を登るから鍛えられる~ソフトバンクの早めの継投に一石を投じる

2018年シーズン、ソフトバンクの投手陣は規定投球回数到達者ゼロだった。2019年もリリーフ陣は連日の出番をこなしている。このままでは登板過多にならないか、心配になってきた。そしてきょう5月12日は継投が裏目に出てロッテに逆転負けしたからなおのこと、…

悪いなりに何とかする~千賀自己ワースト7四球ながらソフトバンクの連敗止める

とにかく結果を出すことが最優先の時って、ある。楽天に連日のサヨナラ負け、次のロッテ戦で大敗して3連敗となったソフトバンクにとっては今がそう。エース千賀滉大を立てて必勝を期したいところだったが初回から連打を浴び、満塁から併殺打の間に失点した…

求められる人でいたい~高橋由伸、松井秀喜とニューヨークで対談

「求められる人でいたい」 高橋由伸が巨人の先輩の松井秀喜とニューヨークで対談した。その中のこのフレーズがいいなと思った。巨人の監督についてのくだりでの発言。松井秀喜はやるのか、高橋由伸の再登板はあるのか、ということは巨人ファンならずとも関心…

敗因を整理する~ソフトバンクがギャンブルシフト失敗で楽天に連日のサヨナラ負け

うまくいかなかったことを振り返るのはしんどいことだ。しかし整理しておかないと、ただの失敗に終わってしまう。大事なのは糧にできるかどうか……ということで5月9日、連日のサヨナラ負けを喫したソフトバンクの敗因を探ってみる(順不同)。 【敗因の可能性1…

プロ野球平成最高の試合は?~「10.8  巨人VS中日  史上最高の決戦」を読んで

平成最後に買ったノンフィクション、鷲田康著「10.8 巨人VS中日 史上最高の決戦」を堪能した。史上最高の試合は野球ファンそれぞれにあろうが、この10.8は確かに特筆すべき試合であることは間違いない。個人的には平成最高のゲームだと思っている。 10・8 巨…

自分のタイミングを大切に~ソフトバンク上林誠知に伝えたい王貞治の打撃の秘訣

世界の王貞治がなぜあれほどホームランを打てたのか。前々から理由が知りたかったのだが最近購入した山際淳司の「ウィニング・ボールを君に」に収録されている「王貞治、55ホーマーの目撃者たち」を読んで、王貞治の打撃の秘訣を知ることができた。そしてか…

使いたい人になる~信頼残高を増やしたソフトバンク川島慶三、松田遼馬と減らした東浜巨

仕事を誰に頼もうか。そう考えた時、すぐに浮かぶ顔がある。それは信頼の証しだ。「左(投手)の時先発してもらって、しっかり活躍してくれる、打ってくれる。頼もしい限り」とは工藤公康監督による川島慶三の評価。きょう5月6日のオリックス戦に1番セカン…

ソフトバンク3番今宮健太が好調な理由~責任の重さとやりがいは表裏一体

今宮健太が好調だ。5月5日のオリックス戦でも先制タイムリー。3番打者としての風格さえ感じられるようになった。離脱者続出のソフトバンクではあるが、若手の台頭と共に、得点源となったニュー今宮健太の誕生も2019年シーズンの大きな収穫だ。 BBM2017 福岡…

やりたいこととやれることは同じとは限らない~ソフトバンク牧原大成は何番向きなのか

「そこは打ってもヒットにならない」 初球から内角の厳しい球に手を出してファウルになった牧原大成に、解説の松中信彦が注文を付けた。前々から思っていたことをズバっと平成の三冠王が指摘してくれた。 2019 BBMベースボールカード 043 牧原大成 福岡ソフ…

人にはそれぞれ役割がある~反撃ムード作った松田遼馬とサヨナラお膳立ての川島慶三

5月3日、ソフトバンクが楽天との壮絶な打ち合いを制した。12-11というスコアもなかなか。だが故障者続出という状況もあるが全員野球で勝ったのがソフトバンクファンにはたまらない。その中でも二人の脇役のことを書きたい。 まずは松田遼馬。勝ちパターンで…

心のスタミナがあってこそ~13試合無失点のソフトバンク甲斐野と危険球降板の武田翔太

5月2日、DAZNのソフトバンク戦中継で解説の若菜嘉晴がルーキー甲斐野央をこう評していた。 「体も心のスタミナも強い」 ハートが強い、という表現は聞いたことがあるが、心のスタミナというフレーズが面白いなと思った。 BBM2019 ベースボールカード ファー…

失敗を成功に変えるのがプロ~ソフトバンク三森に送る本多コーチの至言

full-countにいい記事を見つけた。見出しは「ソフトバンク三森、 課題克服へ早出守備 本多C 『失敗を成功に変えていくのがプロ』」。本当にそうだな、と思う。 BBM2017/1st■レギュラーカード■054/三森 大貴/ソフトバンク≪ベースボールカード≫ 出版社/メーカ…

甲斐野央は令和初の新人王になれるか~昭和45年はホークス抑え佐藤道郎が選出

ソフトバンクのルーキー甲斐野央が平成の登板を無失点で終えた。デビューから12戦連続無失点はドラフト制導入後初で、プロ野球記録になっている。気が早いが令和初のパ・リーグ新人王になれるのではないかと期待している。 BBM2019 ベースボールカード ファ…

修羅場をくぐり抜けないと成長しない~DeNA上茶谷が巨人の猛攻を受けて見えた景色とは

マウンドにはDeNAのルーキー、上茶谷大河が立っていた。「ここを乗りきらなかったらプロの勝利ってないんでね」。解説の江川卓は厳しいことを言うなあ、と思いつつ、その通りだよなと思った。上茶谷はピンチを抜け出せずにいた。 BBM2019 ベースボールカード…

やさしい目つきを大切に~平成の終わりに山際淳司を読む

ゴールデンウィークに時間があったら、と本を買っておいた。久々の野球古書漁りだ。平成最後の的なフレーズは食傷気味で、自分は使うまいと意固地になっていたが、素直に平成を振り返りたい気持ちになり、そんな本はないかと探してみた。そして山際淳司を選…

任された仕事は評価のバロメーター~ソフトバンク新人の泉圭輔が9回初締め

どんな仕事を任されるかでその人の評価がはかれる。回りを見ていてそんな気がする。仕事ができる人は常に何らかのプロジェクトに噛んでいる。だから暇にはならない。困った時にはすぐに名前が挙がる。顔が浮かぶ。本当に素晴らしい。 その意味ではソフトバン…

文化の違いで片付けていい? 明石健志のバック宙ホームインが米で賛否両論

見出しに目を疑った。「ソフトバンク・ 明石のバク宙が米国でも話題に 『暗黙のルールに従え』」(ベースボールキング)。構想16年、明石健志が秋山幸二に憧れてサヨナラホームランを打ったあかつきにやろうと温めてきたバック宙ホームインがアメリカで賛否両…


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