新井貴浩もいいけど後藤武敏の引退試合に引かれる理由~あの男は登板するのか
DeNAの後藤武敏が2018年シーズンでの引退を表明した。彼もまた松坂世代である。
【 オーナーズリーグ】 後藤 武敏 スター《 13 弾 OWNERS LEAGUE 2013 01 》 ol13-071
- 出版社/メーカー: バンダイ
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
松坂世代どころか、横浜高校時代の同級生。松坂大輔、小池正晃、小山良男と共に1998年の夏の甲子園を制した。明徳義塾に逆転勝ちし、PL学園と死闘を繰り広げたあの夏のことだ。
横浜vs.PL学園 松坂大輔と戦った男たちは今 (朝日文庫)
- 作者: 神田憲行,佐々木亨,中村計,守田直樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/07/07
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 113回
- この商品を含むブログを見る
あれから20年。後藤武敏はまだプロ野球選手でいる。戦ったPL学園の平石に至っては楽天の監督代行になっている。そんな年齢だ(平石がそういう器という説もあるが)。今年は村田修一も引退したし、松坂世代はだいぶ現役選手が減ってきた。
週刊ベースボール 2018年 6/25 号 特集:松坂世代は終わらない 怪物の帰還
- 作者: 週刊ベースボール編集部
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/06/13
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
DeNAファンでも西武ファンでもない。強いていえば高校野球好き。だからこそ思う。「後藤武敏の最後の対戦相手は松坂大輔であれ」と。
- 作者: 神田憲行,佐々木亨,中村計,守田直樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/10/21
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
それは無理な話ではない。後藤武敏の引退試合は9月22日の中日戦。中日には松坂大輔が、いる。
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
引退試合の最終打席。その対戦相手は切腹の時の介錯人である(後藤武敏は何も責任を問われるようなことをしていないが)。思い残すこともないよう、スパッと選手生命を断つ。それが友人なら諦めもつこう。
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2013/10/07
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
現に後藤自身も「最後はマツに」と思っているという。そして松坂大輔自身も登板したい意思を示している(スポーツ報知記事より)。記事にあるように、情が深そうな森繁和監督のことだから可能性は十分ある。
- 作者: 森繁和
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/14
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
そう、引退試合はエンターテイメントなのだ。
後藤はチームの一員として小池正晃の引退試合に参加した経験がある。その試合で奇跡は起きた。そのシーズン、1本もホームランを打っていなかった小池正晃はまさかのホームラン2発。後藤は小池が打席に立った時点で泣いていた。もう、もらい泣きしちゃう。詳しくは下の過去記事を読んでいただきたいが、他人のために泣ける人は最高だ。
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
友の引退試合で泣く男は自分の引退試合でどうなってしまうのだろう。だいたい予想はつくが、演出を想像してみた。
まず、試合冒頭に後藤が打席に立つパターン。これだと試合にさほど影響はない。世の中には、セレモニーを真剣勝負の試合中にせんでよろしいというケチ臭い人もいるが、1回の裏ならまだ許されると思う。後藤は第1打席で終了。松坂大輔は先発して行けるとこまで投げれば問題ない。投手と打者の違いはあるが、山本昌引退登板がこのパターンだった。
- 作者: 山本昌
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/08/06
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
だが、盛り上がるのは試合後半の登場。8回くらいの山場で代打後藤武敏登場。ならばと満を持して松坂大輔がリリーフ登板。1打席限りの真剣勝負である。後藤がヒットなりホームランを打てばめでたしめでたしなのだが、松坂大輔のことだから三振を狙いにいくに決まっている。後藤はまっすぐ1本に絞りホームランを狙ってみてほしい。小池正晃に続いて奇跡は起きる、かもしれない。
横浜Dena 8 小池正晃 13引退記念 直筆サイン入り実使用バット
- 出版社/メーカー: 横浜DeNAベイスターズ
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
そんな夢を見られるのも、実は松坂大輔が退路を絶って中日入りしたからこそでもある。松坂はいつまでも松坂世代のシンボルであり、太陽であった。横浜高校-中日の小山良男。明徳義塾-ロッテの寺本四郎。PL-横浜の田中一徳。PL-大阪近鉄などの大西宏明。PL-立教-日テレの上重聡(あっ、この人は違う?)。すでに球界を去った松坂世代にとっても、松坂大輔はきっと心のよりどころに違いない。きっと後藤武敏にとっても………。
- 作者: 矢崎良一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/10/05
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
幸か不幸か中日もDeNAも優勝争いはしていない。ゆえに誰はばかることなくセレモニーをやったらいいと思う。ベイスターズ戦だし、Abema TVあたりで生中継してくれないかなあと切望する。そう、22日は横浜スタジアム最終戦なんだ。横浜高校で育った二人が最後の最後にどんなドラマを見せてくれるか。期待せずにはいられない。
野球×新聞×インターネットって面白い! 熊本日日新聞がnoteで「火の国球児」紹介
今回は熊本日日新聞(熊日)の「野球×新聞×インターネット」という楽しい取り組みを紹介する。新聞とインターネットは対立関係にあるかのごとき描かれ方もされるが、決してそんなことはない。むしろ組み合わせ方次第では物事を深く、立体的に伝えられる。それを再認識させられた。
熊本は「打撃の神様」川上哲治(熊本工)を筆頭にプロ野球選手を輩出してきた。現在、プロ野球を楽しんでいる人ならば秋山幸二(八代)と伊東勤(熊本工)は十分ストライクゾーンだろう。この夏、熊日は金足農業フィーバーの陰で独自の戦いを進めていた。過去の紙面と今をリンクさせたアーカイブ系の取り組みだ。
note.mu
秋山と伊東が藤崎台で激突! 1980年、夏の高校野球県大会決勝「八代ー熊本工」 二転三転の大接戦に観客は熱狂 「夏の甲子園100回記念 紙面を彩った火の国球児たち」。これがその第1弾。夏の甲子園100回目にちなみ、思い出の選手や歴代ベストナインを選ぶなどさまざまな企画が新聞ごとにあったが、熊日の取り組みのポイントは過去の紙面を上手に生かしていることだ。
いわゆるオールドメディアが新興メディアに勝る要素の一つは過去記事並びに写真、そして紙面だ。地方紙ならば100年単位の歴史を誇る。例えば九州の球団・ソフトバンクホークスは源流の南海ホークスまでさかのぼれば80年の歴史があるが、まるまる収まってしまう。
- 作者: 秋山幸二
- 出版社/メーカー: 西日本新聞社
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
要はこの蓄積した記事、写真、紙面をいかに活用するかなのだが、熊日は夏の甲子園100回という節目に、熊本大会決勝で死闘を繰り広げた秋山幸二と伊東勤にフォーカス。過去のコンテンツをネット上で再構成し、名勝負を今の世代に届けた。
- 作者: 伊東勤
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2013/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
詳しくは実物をご覧いただきたいが、とにかく、過去の紙面のパンチが効いている。見出しの力強さは紙面ならでは。過去記事をテキストスタイルでネットにアップするだけなら、この懐かしさ、タイムスリップ感は出ない。まさに紙面の成せるワザである。
当時のモノクロ写真も味がある。伊東も秋山も面影はある(当たり前だが)。秋山は西武の主力打者のイメージが強いが、高校時代はピッチャーだったと恥ずかしながら知った。そして、よく考えてみたら熊本県大会で死闘を繰り広げた二人が西武の黄金時代を築いたのだ。人生はどう展開するか分からない。
ベースボールマガジン 2018年07月号 特集:埼玉西武ライオンズ40周年黄金の記憶 [完全保存版:一軍全選手写真名鑑1979-2008] (ベースボールマガジン別冊薫風号)
- 作者: ベースボールマガジン編集部
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/06/04
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
こんなアーカイブス記事、テレビ局と連携して動画も付いていたらなお立体的で深みが出るに違いない。ラジオ局にも参加してもらって実況中継を聞けるようにしても面白い。とまあ楽しみ方はいろいろ。今年は西武がペナントレースを引っ張っているし、球団史を彩った伊東、秋山の高校時代をあらためて振り返ってはいかがだろう。ちなみにこの記事、1本200円。筆者はケータイのキャリア決済で支払った。気軽に買えるのも、いま風だ。
何より、過去のコンテンツを工夫して輝かせようという制作者の意思が素晴らしい。きちんと秋山に再度インタビューも行っており、過去と今をうまくつないでいる。読者が増えないと嘆いていてばかりいても始まらない。同じ新聞人として刺激を受けた。
もちろん、業界人ならずとも野球ファンなら十分楽しめるネタ。「川上哲治編」「野田浩司編」もあるので興味のある方はぜひ購読されたい。
note.mu
note.mu
台風に警戒しながらのホームラン記念日~JAMES LAST BAND - VIBRATIONS - 2018
9月3日は何の日だったか? 答えはホームラン記念日。1977年に王貞治が756号を放ち、ハンク・アーロンの世界記録を超えたことにちなむ。
756・世紀のホームラン王・王 貞治 (別冊 週刊ベースボール)
- 作者: 池田恒雄
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 1977/10/20
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
それをトイレに貼ってあるカレンダーの豆知識で予習済だった筆者は9月3日の通勤中に聴いたカーラジオの曲に爆笑した。
「Vibration」。これで分かれば野球通。そう、プロ野球ニュースの「今日のホームラン」BGMである。気になるあなたは今すぐYouTubeで検索を。
- アーティスト: James Last
- 出版社/メーカー: Eagle Records
- 発売日: 2004/05/04
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
プロ野球ニュース 今日のホームラン VIBRATIONS ORIGINAL COVER
- アーティスト: NIYARI計画
- 出版社/メーカー: NIYARI計画
- 発売日: 2015/09/16
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
恐らく、いや、確信犯だこの選曲は。ちなみに聴いていたラジオ番組はNHK-AMの「マイあさラジオ」。選曲者の術中にまんまとはまった。
というわけで、きょうはこれまでに執筆したホームランにちなむ記事を、vibrationに乗せてお届け(各自脳内でこの曲を流してください)。それでは、台風に警戒しながら、お楽しみください。
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
ライバルとの距離感をはかる~アジア大会100メートル銅メダルの山縣亮太がつかんだもの
結果を出すことは大事。しかし、結果が出なかった中でも手応えがあればしめたものだ。アジア大会陸上100メートルで銅メダルを獲得した山縣亮太の走りを見ながらそう思った。
銅メダルでも立派なのだが山縣は金メダルを狙っていた。それは高望みでも何でもなく、実際決勝では優勝した中国の蘇炳添に中盤まで食らいついていた。蘇炳添は9秒92の大会新。山縣は2位と同タイムの10秒00ながら、着順が3位となった。
レース後のインタビューが山縣の素直な心境を物語っていた。「9秒91の選手は先にいるかと思ったが、案外近くにいた」
その選手とは9秒91が自己ベストの蘇炳添。山縣亮太は10秒00が自己ベストだからお互い力を出しきったら勝てない。そして、100メートル競技における、しかも競技者におけるこの100分の9秒差は埋めがたいものなのだろう。だが、今回は敗れたとはいえ、はっきりと背中が見えたに違いない。
レベルアップの過程で目標が定まることの意味は大きい。このくらい力を発揮したら到達できるんだと感触をつかめたら、そこを目指すのみだ。言うは易し、行うは難しだが、もはや、やみくもに頑張れという話ではなくなっている。
目標にしていたものが実は手が届きそうな感覚になれるのは、紛れもなく成長している証拠。かなわない、追い付けるわけがないと思っていた存在が、あれ、そんなに遠くないなという距離にいる。その時は思いきって手を伸ばしてみたいものだ。ライバルの襟元に指先がかするかもしれない。そうしたらまた自信が生まれる。金メダルは逃したが、山縣亮太はひょっとしたらメダルに負けないくらい価値のある自信を手に入れたのかもしれない。
ライバルなり目標との距離感で自分の今のレベルや成長具合を確かめる。山縣亮太の言葉から、あらためてその大切さを認識した。山縣亮太の健闘に、桐生祥秀もケンブリッジ飛鳥も多田修平も刺激を受けたに違いない。2020年東京オリンピック100メートル。日本勢の活躍にますます期待したい。
東京パラリンピックでメダル、もいいけれど~障害者スポーツ振興は何のため?
障害者雇用の水増し、聞いてあきれる。意図的なものではないと言うが結局「何のために」が理解されていない。障害者の雇用、もっと言えば働く権利を守ろうという趣旨ではないのか。さらに言えば、一人一人が能力を生かして働ける社会をつくるための施策ではなかったのか?
しかも省や県など旗振り役である行政が水増し(結果的にというケースも含めて)している。結局、数合わせでしかないんじゃないの?と言いたくもなる。
もちろん、障害がある人に何でもおまかせできない面はある。車いすに座りながら高い棚の物を取るのは無理だし、毎日必ずやらねばならない作業のチームだと、不規則にしんどくなる障害の人の欠勤は吸収しづらい。その人が戦力なんだから当たり前だ。
だから、その人のできる範囲で、が大前提。その上で各事業所に一人の戦力として雇用されるのが理想だ。現実を分かってないねと言われるかもしれないが、理想は追っていかないと。
筆者は記者時代から車いすバスケットボールやウィルチェアーラグビーの選手と親交があるが、正直なところ、最初は遠慮があった。例えばより重度の障害の人たちがやるツインバスケットボールの取材では、体験してみなよと言われて車いすからゴールを狙った時、わざと入らないように加減した。本当に失礼な話なのだが、その時、相当の遠慮があったのは確かだ。もっとも、学生時代からバスケは苦手だから手加減の必要もなかったのだが。
- 作者: 藤田紀昭
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/08/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
きっかけがあったのかと言うと、取り立ててあるわけじゃない。ありきたりだが一緒に過ごす機会を重ねたり、お互いをさらけ出したりしただけだ。自然体でやってきたからこそ、何か今回の障害者雇用に関する問題は頭に来る。数合わせしてりゃいいのかよ、と(珍しく乱暴な言葉遣いをしてしまいますが)。
TOKYO 2020 PARALYMPIC JUMP vol.1 ~パラリンピックジャンプvol.1~ (集英社ムック)
- 作者: 週刊ヤングジャンプ,Sportiva
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/11/29
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 三阪洋行
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2018/02/21
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 三枝義浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/06/14
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
「失ったものを数えるな。残っているものを最大限に生かせ」
あらためて、胸に響く。皆さんも、やれることをやれるだけ、やってみませんか?
甲子園Heroes表紙が大阪桐蔭ではないことへの違和感
「甲子園 Heroes」(朝日新聞出版)が8月25日、復刊された。5年ぶりという。表紙は吉田輝星。秋田の金足農業を決勝まで導いた立役者である。が、ここは優勝チームである大阪桐蔭ナインが収まるべきではなかろうか。
甲子園 HEROES (ヒーローズ) 2018【100回大会記念】 (週刊朝日増刊)
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/08/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
- 出版社/メーカー: AKS
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
何より出版物は、形として残る物。記念すべき100回大会の表紙が、高野連会長をして「高校野球のお手本」と言わしめた全員野球の金足農業というのは、勝利至上主義ではないという意味ではいいのかもしれない。しかし、単純に思う。優勝した大阪桐蔭ナインはどう思うかな、と。
大阪桐蔭高校野球部―最強新伝説 (高校野球名門校シリーズハンディ版)
- 作者: ベースボールマガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2015/06/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
日大三高野球部―緻密かつ攻撃的SANKO野球 (B・B MOOK 1238 高校野球名門校シリーズ 11)
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2015/10/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 元永知宏
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/07/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
雑誌の表紙の見出しは上に「金足農 秋田勢103年ぶり決勝進出」。雄叫びを上げる吉田輝星のカッコいい写真があり、彼のグローブの下に「大阪桐蔭 史上初2度目の春夏連覇」となっている。やっぱりこの表紙、偉業とちぐはぐな感が否めない。
甲子園 HEROES (ヒーローズ) 2018【100回大会記念】 (週刊朝日増刊)
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/08/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
強者だから、弱者だから、ではなくそこに何を見出だすかが腕の見せ所。速報では太刀打ちできない分、視点や感性、分析力や表現力を磨いていこうと思う。
無謀だが真面目な連投防止策を考えてみた~金足農業・吉田輝星をリスペクトしつつ
終わった。100回目の甲子園が。秋田県民の有給消化日が。そして東北の人々が見た、深紅の大優勝旗が白河の関を越える夢が。
秋田が誇る「雑草軍団」金足農業が、史上初の2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭に挑み、壮絶に散った。逆転スリーランに、意表を突くツーランスクイズ。大黒柱のエース吉田輝星だけじゃない、まさに全員野球で全国の高校野球ファンを楽しませてくれた。みんな、ありがとう、と言ってくれるに違いない。
- 出版社/メーカー: AKS
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
もちろん、体調管理やリスク管理も含めてのトーナメント戦である。もはや継投は甲子園を勝ち抜く上での常識かもしれない。
大阪桐蔭高校野球部―最強新伝説 (高校野球名門校シリーズハンディ版)
- 作者: ベースボールマガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2015/06/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
実際、1994年の佐賀商業の峯謙介以来、6試合を投げきった優勝投手は出ていない。それでも準決勝までの吉田輝星の力投を見ると、ついに壁が破られるのかと期待したのだが……
結局、吉田輝星は5回を投げ被安打12の11失点。甲子園初戦から4試合連続で2けた奪三振だったが、決勝は四つにとどまった。
大阪桐蔭打線が見事に吉田輝星をとらえたのは紛れもない事実だが、吉田に疲労の2文字をダブらせない人はいないだろう。そこが「どうにかならないのか」と思う理由だ。
Number(ナンバー)958号 夏の甲子園 史上最強高校を探せ。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
選手を守る方法として提案されるのが球数制限。よくプロで目安にされるのが100球だがそれだと大概完投できない。つまりピッチャーが複数必要になる。そこがまず問題。才能ある選手が集まりやすい強豪はいいが、公立校は逸材が入って来るのを待つばかりだ。
2番手投手がいなければエースが投げ続けるほかない。今でも公立高校が勝ち進むのは厳しいのに、球数制限をしたらさらに道のりは険しい。ちなみに吉田輝星は最も少なかった準決勝の日大三戦ですら134球。130球なら今と変わらないから、せめてMAX120球と制限した場合、吉田は1試合も完投できなかったことになる。金足農業は粘り強く戦ってきたわけだが、背景に吉田の好投あってこそ。やはりエース頼みの学校は球数制限が導入されると不利が予想される。
- アーティスト: VARIOUS
- 出版社/メーカー: Victor
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
次に、発想を変えて、試合自体を短くする手。これは解説者の里崎智也が日刊スポーツ記事で言っていてなるほどなと思った(ちなみに球数制限の下りも参考にさせてもらっている)のだが、やはり野球は9回で争ってほしいよなと思う。過去の記録との比較も何かとやりにくくなりそうなので、試合そのものをあまりいじってほしくない。
エリートの倒し方――天才じゃなくても世界一になれた僕の思考術50
- 作者: 里崎智也
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2017/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
そこで提案なのだが、すぐできそうなのが休養日の追加。欲を言えば決勝前に2日。最低でも1日挟んでもらいたい。球児は若いから1日でもだいぶ回復すると思うが、決勝まで残れるのはたった2チームなのだから、じっくり体調を整えてもらいたいと思う。高校野球ファンはひたすらネット検索やSNSで時間をつぶしたり想像力をふくらましたりできるから2日くらいなら我慢できる(はず)。
甲子園 2018夏完全ガイド 56代表チーム紹介 [高校野球マガジンvol.11] (週刊ベースボール2018年8月30日増刊)
- 作者: ベースボール・マガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
もうひとつは補強選手制度の導入。都市対抗野球で適用されているのだが、高校野球にアレンジして言えば、同じ都道府県の大会で敗れた学校の選手を借りる。都市対抗だと3人までOKらしいが、高校野球は教育的であるべしなどと必要以上に言う人もいるので遠慮して2人まででいかがだろうか。エースの負担を軽くするため、投手を2人でもいい。バランスを取って投手と打者1人ずつでもいい。2人くらいなら母体の学校のカラーは変わらないのではないか。
第89回 都市対抗野球大会 公式ガイドブック 2018年 7/21 号
- 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
- 発売日: 2018/07/06
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
例えば今大会派手な打ち合いを演じた高知商業は県大会で明徳義塾を撃破したわけだが、そこからエース市川と四番谷合をレンタルする。投手は北代から市川に継投できるし、打線はここぞの時に谷合を代打に送ることもできる(事情が許せばスタメンでもOK)。実際、北代は高知大会から全試合投げきったわけだが、市川と併用したら負担は減っていた。また、敗れた済美戦はあと一本が出ていたら結果は違っていた。結果が出たかは分からないが相手の中矢監督からしたらとっておきの代打に谷合が出てきたらすごく嫌がったと思う(明徳の後輩でもあるし)。
補強選手にもメリットはある。何せ甲子園に出られるのだ。県大会で負けた悔しさは何とか消化できるだろう。さらにはプロ入りを目論む選手なら最大のアピールチャンスになる。ライバル校の戦力になることさえ我慢できれば損にはならない。
甲子園!名将・馬淵語録: 明徳義塾野球部監督・馬淵史郎の教え (TOKYO NEWS BOOKS)
- 作者: 寺下友徳
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
とまあ、選手の負担軽減が少しずつしか進まないことに業を煮やしての、真面目な提案なのだが「明徳と高知商業が一緒にやるなんてありえん!」と一蹴されそうな気配が……同じことは各県で起きること必至。八戸学院光星と青森山田。早稲田実業と日大三……。ライバルゆえに無理な提案ではあるが、このくらい大胆なことをしない限り、公立高校が優勝するのは難しいように思うのだがいかがだろうか(公立にこだわるなら公立同士で選手を融通する手もある)。あの剛腕・吉田輝星をして、最後の最後に「もう投げられない」と言わせた事実を、大会関係者やわれわれ高校野球ファンは重く受け止めねばならない。
甲子園で農業高校が優勝したことはある?~金足農業34年ぶりベスト4に秋田沸騰
秋田の金足農業高校が第100回夏の甲子園で旋風を巻き起こしている。ドラフト1位候補のエース吉田輝星が軸なのは確かだが、3回戦で劇的な逆転ホームランの高橋、準々決勝でツーランスクイズを決めた斎藤&2塁走者の菊地彪吾など、日替わりヒーローが出てきて見ている人を楽しませてくれている。
- 出版社/メーカー: AKS
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
- 作者: スポーツグラフィックナンバー
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
野球エリート 野球選手の人生は13歳で決まる (講談社+α新書)
- 作者: 赤坂英一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
大阪桐蔭高校野球部―最強新伝説 (高校野球名門校シリーズハンディ版)
- 作者: ベースボールマガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2015/06/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
松山商業高校野球部―不屈の「夏将軍」 (B・B MOOK 1337 高校野球名門校シリーズ 15)
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2016/10/03
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
- 作者: チェンチャウェイ,豊田美加,ウェイダーション
- 出版社/メーカー: 出版ワークス
- 発売日: 2015/01/14
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: 魏徳聖,陳嘉蔚,陳小雅,宇野幸一,阪本佳代
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2014/12/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
KANO~1931 海の向こうの甲子園~(Blu-ray Disc)
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2015/08/05
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (3件) を見る
甲子園でガッツポーズは悪なのか~創志学園・西投手に球審が「指導」
岡山が生んだ「燃える男」星野仙一ならどう評価するだろうか。創志学園(岡山)の西純矢投手に対し、必要以上のガッツポーズをしないよう球審から指導が行われた。舞台は夏の甲子園。気持ちが高ぶるのも無理はないのだが…
高野連事務局長によれば大会本部からの注意ではないという(8月15日スポニチ記事より)。審判が見るに見かねて、といったところだろう。映像で見てみたが確かになかなかのもの。体を反らせながらの「チョレイ!」でおなじみの卓球・張本智和をほうふつさせる。
そもそも野球は礼儀にうるさいスポーツ。高校野球ならなおさらだ。試合前は整列して一礼。グラウンドの入退時も帽子を取って一礼。勝ったチームは負けたチームより先に引き揚げるが、その際も破ったチームの最前列にいる監督に一人一人一礼してから出ていく。必要以上に礼儀を求めるのはどうかと思うが、これらからは勝利史上主義は感じられない。あるのは野球ができることへの感謝なり、相手校への敬意といったところだろう。
甲子園 2018夏完全ガイド 56代表チーム紹介 [高校野球マガジンvol.11] (週刊ベースボール2018年8月30日増刊)
- 作者: ベースボール・マガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
創志学園の西純矢が相手をリスペクトしていない、とは言わないが、割合としては自分を鼓舞する要素が非常に多いように見える。スポニチ記事によれば長沢監督いわく、ガッツポーズは西の自己表現であり、弱いからこそ取る態度という。
同じ高校野球で活躍した田中将大は現役屈指のガッツポーズ実践者だ。日本シリーズでは派手に吠え、当時巨人のロペスと険悪なムードに。沢村賞選考委員からは少年の模範であれと、マウンド上の態度に注文がついたこともある。
週刊ベースボール増刊 田中将大 パーフェクト・シーズンの軌跡 2013年 11/20号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (3件) を見る
田中将大の場合はエンジンがかかってきたなというのが見ていて分かる。勝負所でギアを上げる。そこで仕留めて雄叫びを上げる。それでも相手に対してやっているようには見えない。
DVD映像で蘇る高校野球不滅の名勝負 vol.1 2006年夏決勝早実VS駒大苫小牧 (ベースボール・マガジン社分冊百科シリーズ)
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2014/07/02
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
そう、ガッツポーズにもやりようがあるのだ。クールに見える大谷翔平だってここぞの場面では声が出ていた。菊池雄星みたいにうつむきながらパチーン!とグラブをはたいて自己完結する手もある。
自分がやりたいからやる、というのはいかにも未熟。自分さえよければいいのかとも思ってしまう。自分のペースでしか話せない。自分のペースでしか動かない。話を聞かない。そんな方々は社会に一定いて、迷惑この上ない。そういう人にはなりたくないものだ。
創志学園には申し訳ないが、2年生である西純矢の精神的成長を期待する意味でも、この下関国際に喫した逆転負けには大きな意味があったと思う。伸びのあるストレートは一級品。クールに試合運びができるようになれば鬼に金棒だ。
中国の高校野球―岡山、広島、鳥取、島根、山口 (B・B MOOK 972)
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2013/09/05
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
一つ残念だったのは球審からの指導を西は「強い口調」と受け止め、リズムが狂ったと感じていることだ。そもそも原因を作ったのは西だから自業自得にも思うし、敗因をそこに置いてほしくもないのだが。熱くなりがちな選手には特に、的確に指導するためにもイニング間に監督も交えて一緒に「しっかりやろう」と諭すことはできなかっただろうか。今回は非常にレアケースだろうが効果的な指導を求めたい。
また、ガッツポーズ自体は悪くないので必要以上にナーバスにならないでほしい。確かに西純矢が言うように「出てしまう」ものなのだろう。学校によっては一律禁止の所もあるようだがそれも何だか味気ない。相手をリスペクトしつつガッツポーズすることはできるし、そういう人の方が素敵と思う。お互いに力を出しきり、高め合って、これからも熱い試合を見せてほしい。
監督はなぜ投手交代しないのか~高校野球で酷使論、再び
酷暑も相まって、高校野球の投手の起用方法が注目されている。炎天下、エース一人に延々投げさせていいのか。技術、体力共に発展途上の若者を守るのは指導者の責務ではないのか。これらの疑問はもっともだ。
- 作者: 週刊朝日編集部
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/07/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 朝日新聞大阪社会部
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/11/26
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (2件) を見る
1イニング3アウト。9イニングで27アウト。各打者を初球で打ち取れば理論上27球で完投できる。しかしそんなことはまずあり得ず、だいたいエースでも120球くらい要する。この第100回大会でも注目の1人、金足農業の吉田輝星が初戦の鹿児島実業戦で157球完投(14奪三振)、続く大垣日大戦では154球完投(13奪三振)。打たせて取るより三振が取れるタイプのようだから、どうしても球数はこのくらいいくのだろう。
東北の高校野球 2 青森、岩手、秋田 (B・B MOOK 1011)
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2014/01/06
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
理由は二つ思い浮かぶ。まず、「代わりはいない」。超高校級、そこまでいかなくともエースクラスは何人もいない。実力が同じくらいであれば監督だって併用は思い付く。調子がいい方から起用して、継投を模索すればよい。柱を何本も育てるのが指導者の役割かもしれないが、やはり逸材はそうそういるものではない。甲子園で活躍するレベルならなおさらだ。結局、最も勝てそうな投手を使い続けることになる。
夏の高校野球第100回記念 名勝負ランキングベスト100 [特別付録CD:甲子園の詩~敗れざる君たちへ~/阿久悠] (B.B.MOOK1414)
- 作者: ベースボール・マガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/07/30
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
星稜高校野球部―「第3期黄金時代」の幕開け (B・B MOOK 1214 高校野球名門校シリーズ 10)
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2015/07/09
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
DVD映像で蘇る高校野球不滅の名勝負 vol.9 2004年夏決勝駒大苫小牧VS済美 (ベースボール・マガジン社分冊百科シリーズ)
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2015/03/02
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
猛攻呼んだ高知商業初回の堅守~またも2けた得点で慶応を撃破
高知商業対慶応。最初に書いておくがこの記事は高知商業びいきで進行する。試合展開の予想から書こうと思ったら高知商業は初回いきなりヒットからのスーパー1年生、西村貫輔がタイムリー三塁打。1回戦の山梨学院戦に続き活躍の予感だ。相変わらず笑顔がまぶしい。2点目が取れたらよかったが、後続は断たれた。
- 出版社/メーカー: AKS
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
甲子園 2018夏完全ガイド 56代表チーム紹介 [高校野球マガジンvol.11] (週刊ベースボール2018年8月30日増刊)
- 作者: ベースボール・マガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る
2回の裏は慶応にヒットを許すも後続をゲッツーに仕留め得点許さず。流れは徐々に高知商業か。
- 作者: 大阪サンケイスポーツ
- 出版社/メーカー: サンケイスポーツ
- 発売日: 2018/08/05
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
夏の高校野球第100回記念 名勝負ランキングベスト100 [特別付録CD:甲子園の詩~敗れざる君たちへ~/阿久悠] (B.B.MOOK1414)
- 作者: ベースボール・マガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/07/30
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
慶応は2番手の渡部がスライダーを駆使して高知商業を封じ始めた。が、6回に高知商業がランナーを二塁に進める。続く打者がレフト前に運ぶがここは慶応が前進守備からうまく中継し本塁タッチアウト。慶応もまだまだあきらめない。
Number(ナンバー)958号 夏の甲子園 史上最強高校を探せ。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
7回は1死から慶応がランナーを出す。慶応側のスタンドは盛り上がる。ここで失点したらまだまだ差はあるとはいえ気を付けねば。と思っていたらピッチャー強襲の打球を北代がグラブに当て、二塁に送ってダブルプレーに。高知商業は好調な打線に目が行きがちだが、ここまでノーエラー。思えば初回大量失点を防いだのはバックの堅い守りだった。
甲辞園 《第一版》 高校野球甲子園のマルチ大事典[KOUJIEN]
- 作者: ベースボール・マガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/07/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 矢崎良一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/07/04
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
二松学舎、ペース離さず広陵破る~光った堅守と好救援
高校野球の観戦流儀で、テレビをつけた時に、負けている方を応援する。きょうは朝から広陵対二松学舎を見ているが、西日本豪雨もあったので心情的には広陵を応援しながら見た。
- 作者: 松永多佳倫
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2016/06/16
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
甲子園 2018夏完全ガイド 56代表チーム紹介 [高校野球マガジンvol.11] (週刊ベースボール2018年8月30日増刊)
- 作者: ベースボール・マガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る
二松学舎は8回裏、ランナーを二塁まで進めた。流れを広陵に渡さない。流れといえば、思い出した。二松学舎も追い詰められたシーンはあった。4回、1点を返されなお満塁。ここで変わった岸川が好救援。さらなる失点は防いだ。
- 作者: 大阪サンケイスポーツ
- 出版社/メーカー: サンケイスポーツ
- 発売日: 2018/08/05
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 中井哲之
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2014/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
夏の高校野球第100回記念 名勝負ランキングベスト100 [特別付録CD:甲子園の詩~敗れざる君たちへ~/阿久悠] (B.B.MOOK1414)
- 作者: ベースボール・マガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/07/30
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
14対12の接戦~甲子園で高知商業が山梨学院に打ち勝つ
14対12というスコアを見て、聞いて、どんな試合展開を思い浮かべるだろう。断っておくが高校野球のスコアである。
ピッチャーが四死球連発とか。守りがエラーばかりとか。いえいえ‼️実は2桁得点を取り合っても「接戦」だったのだ、この日の山梨学院対高知商業の試合は。
四国の高校野球―香川、徳島、愛媛、高知 (B・B MOOK 1124)
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2014/11/05
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
が、ビミョーに棚類が視界を遮り、リアルタイムに得点シーンは見られなかった。実況が叫んだり、見ている人が「おっ!」と反応する度に立ち上がらねばならない。さながらミーアキャットの警戒ポーズである。
しかし2時間にわたりミーアキャットになるのは無理がある。しかも14対12。何回立ち上がったことか。もちろん業務があるから立ち上がる回数も徐々に減少。で、夜帰宅してから22時までかかってネットの「バーチャル高校野球」で試合を見直した。便利な時代である。
甲子園 2018夏完全ガイド 56代表チーム紹介 [高校野球マガジンvol.11] (週刊ベースボール2018年8月30日増刊)
- 作者: ベースボール・マガジン社
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
勝敗のポイントは山ほどあるが、面白かったのは6回、山梨学院が継投した場面。スコアは山梨学院が10対9と1点リードするも高知商業が1死一、三塁と攻め立てた。ここで一塁を守っていた相澤が三番手投手としてマウンドへ。二番手の鈴木はわずか4球しか投げず。ここは左対左のワンポイントか。この相澤が1球投げた後、事件が起きた。
高知商業の一塁走者が牽制に誘い出されたのだ。タイミング的には二塁に転送されタッチアウト…と思いきや、一塁からの送球がわずかに遅れセーフ。これが運命の別れ道だった(まあ、この後まだまだ打撃戦が展開されるのだが)。
走者が二、三塁となりダブルプレーはなくなった。そしてやや前進守備になった内野を、4番・藤高の打球が抜けていった。二人の走者が帰り逆転。もしも牽制で走者が刺されていたらランナーは三塁のみ。タイムリーが出たとしても10-10と同点止まりだった。たった一つのプレーが勝敗に大きく影響する。野球の怖さでもあり醍醐味でもある。
- 出版社/メーカー: ミライカナイ
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
この回、2点タイムリーを放ったのは1年生にして高知商業のホットコーナーを守る西村貫輔。西村はこの日の5打席すべて出塁。黒柴スポーツ新聞が選ぶ、この試合のMVPである。
何せ名門高知商業のホットコーナを1年生が守っているのである。初回、先制打を与える形となってしまったが三塁線を襲う強烈な打球に反応しグラブには当てていた。また、強烈な三塁ゴロも基本に忠実に、身を呈して前に落としてアウトにした(外から強い力が伝わり具合が悪くなってしまう心臓震盪の恐れがあるため、この捕球に是非はあろうが)。守りが良さそうだ。
なお、この日は三塁打あり、試合を決めるタイムリー二塁打あり、得点のきっかけとなる四球ありと、西村貫輔は5打席すべてで出塁した。エース北代真二郎も、打たれながらも150球の力投を見せたが打撃戦という試合内容を加味してやはり西村貫輔をこのゲームのMVPとしたいがいかがだろうか。
甲子園 夏の記憶~全国高等学校野球選手権大会100回記念 (洋泉社MOOK)
- 作者: 森岡浩
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
甲子園!名将・馬淵語録: 明徳義塾野球部監督・馬淵史郎の教え (TOKYO NEWS BOOKS)
- 作者: 寺下友徳
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
※掲載当初、「第3試合」と紹介しておりました。正しくは「第4試合」です。失礼致しました。観戦予定の方はご注意願います!
チャレンジの先に見える景色~中日ドラゴンズ新人の鈴木博志に期待
中日ドラゴンズの新人、鈴木博志に密かに注目している。ドラゴンズファンでもあるまいに。
BBM2018 ファーストバージョン レギュラーカード(ルーキーカード) No.292 鈴木博志
- 出版社/メーカー: かーど屋本店
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
中日には鉄腕・岩瀬仁紀がまだいるが、鈴木博志はどうなるだろうか。ダイナミックな投げっぷりから、太く、短く、かなと想像している。近年のプロ野球は、再びかつての酷使時代に戻っている気がする。とにかくいいピッチャーは惜しげもなく、短い登板間隔で使っている。鈴木博志も2試合に1回のペースに近い。投手の肩は消耗品だから、鈴木博志はシーズンオフ、かなり年俸を望んでいい。
中日ドラゴンズ 岩瀬仁紀 サポーターズ ユニフォーム/ユニホーム (ビジター) - Free
- 出版社/メーカー: 中日ドラゴンズ
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
鈴木博志に感じてほしいのは、今まさにチームに必要とされているんだなということ。筆者は精神論とか根性論は嫌いなのだが、鈴木博志には、新人にもかかわらず、ずっとチームに必要とされていることを意気に感じてほしい。
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
中日は首位争いをしているわけではないから、鈴木博志を育てながら起用できていると見た。上位争いをしているチームなら救援失敗はすぐ責任論に発展する。特に鈴木博志は新人だから、先輩の勝ち星を消してしまった場合は立つ瀬がない。新人投手はそういう事とも戦わねばならない。
限定品! 中日ドラゴンズ鈴木 博志46 ネックレス バッグチャーム Lサイズシルバー
- 出版社/メーカー: Dragons
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
鈴木博志は今、打たれるのが仕事のような気がする。そうやって駆け引きなり投球術を身に付けていくのだ。いくらブルペンで豪速球を投げ込めようとも、そこに相手打者はいない。やはり実戦に勝る経験はない。いかにヒリヒリする場に立てるか。そう、場数を踏むことが成長につながる。
ヒリヒリする場面は、ミスをした場合のダメージも軽くはないし、とにかくその最中はしんどい。しかし乗り越えた時の成長は約束されている。いきなり責任あるポジションを任されて、鈴木博志も大変だろうけれど、2018年シーズンが終わる頃、マウンドから見える景色はずいぶん違ったものになっているのではないだろうか。
それはチャレンジした者にしか見えない。ドラゴンズファンでもないくせに、思う。いつか鈴木博志が優勝を決めるマウンドで仁王立ちしている姿を見てみたい。
自分のストライクゾーンをつくれ!~岡本和真は村田修一を追い越せるか
巨人の岡本和真に対し、ラジオで解説していた山崎武司がこう言っていた。まだまだ未完成。もっとよくなる、と。3割40発もいけますよ、と。
読売ジャイアンツ 2018年 ビジターユニフォーム サイズフリー
- 出版社/メーカー: UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
ストライクゾーンはだいたいこの辺だと決まっている。しかし、もしバットが届いてヒットにできるのであれば、そこはストライクゾーンというか、振っていっていいらしい。
そう、ヒットにできるゾーンは人それぞれ。ある人には苦手なコースでも、別の人には大好きなコースだったりする。まだまだ発展途上の岡本和真のストライクゾーンは定まっていないのだろう。
経験が浅いと、自分ではボール球だと見送った球が「ストライク」とコールされる場合もある。この場合、ストライク!とジャッジするのは価値観が合わない上司だったりするのだが。それはもう、かつてパ・リーグにいた村田康一審判ばりにストライクだアウトだと価値観を押し付けてくる。もう、従うしかない。BBM2018 読売ジャイアンツ MY GENERATION No.MG2 岡本和真
- 出版社/メーカー: かーど屋本店
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
では、自分のストライクゾーンって、どうやったらつくれるんだろう? やっぱり、最初はとりあえず振っていくしかなさそうだ。ここは当たる。ここは当たらない。ここはヒットにできる。ここはヒットにできない。経験を地道に積み重ねていくしかあるまい。
そういう意味では試行錯誤のシーズンなのに、岡本和真はスタメン定着初年度にして3割という数字を残そうとしている。ゆえに山崎武司が「まだまだよくなる」というのもうなずける。
- 作者: 山崎武司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/02/27
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
BBM2017 読売ジャイアンツ GIANTS FUTURE 100枚限定パラレルカード No.GF3 岡本和真
- 出版社/メーカー: かーど屋本店
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
巨人は伝統的に外様の強打者に冷たい。古くは張本勲が3000安打前にロッテへ。巨人への初恋を実らせた清原和博にも戦力外通告を突き付け、村田修一もその座を追われた。着けていた背番号25を背負っているのは実質的に村田修一を追いやった岡本和真である。もちろんこればっかりは巡り合わせだから、岡本和真が悪いわけではないのだが。岡本ならば、村田修一に匹敵する選手になれる可能性を十分感じさせてくれている。
BBM2014 プロ野球80周年カード・打者編 記録の殿堂 ホロパラレル No.93 張本勲
- 出版社/メーカー: かーど屋本店
- メディア:
- この商品を含むブログを見る